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足が冷たくて寝つけない夜に、湯たんぽは確実な手当てです。ただし使い方にひとつだけ条件があります。
布団が暖まったら、湯たんぽは布団から出してください。 消費者庁の注意喚起が、そう書いています。
暖めるのは布団で、体ではありません
まずここだけ守れば、多くは防げます。消費者庁の文言はこうです。
ゆたんぽは就寝前に布団を暖めるのに使用し、布団が暖まったらゆたんぽを布団から出して就寝しましょう。
入れたまま寝るのではなく、寝る前に出す。 湯たんぽは布団を暖めるための道具で、体を温め続けるための道具ではない、という位置づけです。
理由は低温やけどです。同じ資料が、こう説明しています。
低温やけどは、心地よく感じる程度(体温より少し温かい温度)のものでも、皮膚の同じ部分が長い時間接触していると発生するやけどです
熱くないから安全、ではありません。 心地よい温度でも、長く同じ場所に当たっていれば起こります。
高齢の方や子どもは皮膚が薄く、高齢の方や糖尿病のある方は感覚が鈍くなっていることがあるため、重症化しやすいとされています。
5年で108件、重傷が31件
数字も見ておきます。消費者庁の事故情報データバンクには、平成27年11月から令和2年10月までの5年間で、湯たんぽに関する事故が108件寄せられています。
| 内訳 | 件数 |
|---|---|
| やけど事故 | 68件 |
| うち治療に1か月以上かかっている重傷 | 31件 |
| 製品に破損がないのにやけどを負った事故 | 10件 |
やけどの半分近くが、1か月以上の治療を要しています。 そして事故は12月から2月にかけて多く発生しています。
種類で、注意することが違います
湯たんぽは3つのタイプに分かれ、事故の起き方も違います。
| タイプ | 起きている事故 |
|---|---|
| お湯を入れる | 口金(キャップ)をしたまま加熱し、内圧の上昇で破裂 |
| 電子レンジで温める | 加熱しすぎて破裂 |
| 通電して温める(電気蓄熱式・充電式) | 49件中27件が通電中に破裂 |
通電タイプは、事故の半分以上が通電中の破裂です。 消費者庁が挙げている事例には、指定された時間以上に通電して使い続けた結果、本体が膨れ、触れた途端に破裂して入院した、というものがあります。
どのタイプでも共通するのは、製品ごとに指定された加熱方法と加熱時間を守ることです。破裂の再現映像はNITEが公開しています。
使う前に、点検する
湯たんぽは冬だけ使って、あとは仕舞っておく製品です。だから、使い始めの点検が要ります。
消費者庁の注意はこうです。
- 使用前によく点検し、亀裂や破損がないか確認する
- 製品の異常に気付いたら使用を中止する
- 製品によっては使用期間や回数を定めているものがあるので、取扱説明書を確認する
- リコール対象になっていないか確認する
合成樹脂製の湯たんぽが経年劣化で本体に亀裂を生じた例が、写真つきで載っています。去年まで問題なく使えていたことは、今年の安全を保証しません。
選ぶときに見るところ
比べるための性能の数値はありません。見るのは使い方の条件が書いてあるかです。
- 使用期間や回数の定めが取扱説明書にあるか。 あるほうが、いつ替えるかを判断できます
- カバー(袋)が付いているか。 直接肌に触れないようにするためのものです
- 通電タイプなら、指定時間で止まるしくみがあるか
いちばん単純なのは、お湯を入れるタイプです。加熱装置がないぶん、通電中の破裂という事故は起きません。かわりに、口金を締めたまま加熱しない、熱湯の扱いに注意する、という別の注意が要ります。
異常を感じたら、自分で判断しない
低温やけどは、見た目より深いところまで進んでいることがあります。消費者庁も、こう書いています。
低温やけどは、皮膚の深いところまで達することがあり、見た目より重症の場合がありますので、万が一、皮膚の変色や痛み、違和感などの異常を感じたときは自身で判断せず、すぐに皮膚科等専門の医療機関を受診してください
赤くなっただけに見えても、様子を見ないでください。 冷やしてから、皮膚科に行くのがいちばん早く片づきます。
湯たんぽを使わずに足元を温める
そもそも、眠りに入るには手足から熱を逃がす必要があります。足を温めるのは、逃がすための準備です。温め続ける必要はありません。
今夜すぐできる温め方は足が冷たくて眠れない夜ににまとめました。冬の朝に布団から出られないほうが問題なら、暖房のタイマーの使い方は冬に布団から出られないときです。
寝床の中が寒いと感じるなら、敷いている側から見直すこともできます(敷きパッドの素材の選び方)。
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