布団の下の湿気対策|除湿シートを買う前に確かめること

カテゴリ: 寝具の手入れ

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目次
  1. 湿気は、敷布団のほうへ移っていきます
  2. 公的機関がすすめているのは「離す」と「通す」
  3. 除湿シートの「吸湿量◯g」に統一基準はありません
  4. それでも除湿シートを使う場面
  5. 湿度は、どこを目安にするか
  6. 干す・掃除機をかけるの具体的な数字

買う前に、床から離して風を通せないかを確かめてください。 除湿シートはそのあとです。

湿気は、敷布団のほうへ移っていきます

寝ているあいだの湿気は、体と寝具のあいだにとどまりません。睡眠口腔医学の総説は、こう説明しています。

寝床内湿度は人体と寝具の間には留まらず,敷布団や掛布団に速やかに移動するため,寝床内気候は温暖で乾燥した状態が保たれる

寝心地が保たれるのは、湿気が寝具へ逃げているからです。逃げた先が敷布団で、その下が床。だから床に接している面がいちばん湿ります。

同じ総説によれば、寝床の中の快適な範囲は**32±1℃・湿度50±10%**とされています。

公的機関がすすめているのは「離す」と「通す」

床から離す。 環境再生保全機構は、室内環境の整備として「ベッドや布団の高さを床から30cm以上離す」を挙げています。

畳の上に敷物を重ねない。 熊本市は、床材別のダニの多さを「板、畳、じゅうたんの順に多くなります」とし、畳の上にじゅうたんを敷くと通気が悪くなると注意しています。堺市も同じ指摘をしています。

空気の通り道を作る。 東京都の指針は、結露しやすい場所として「畳の下 ─ 断熱と防湿が不十分」を挙げ、押入れには床や側壁にスノコを置いて空気の流れをよくするようすすめています。

窓を開ける。 同じ指針は「就寝前に5分程度の窓開け換気」で室内の湿気が逃げ、結露が軽くなるとしています。窓は対角線上に2か所開けると空気が流れます。

なお、「布団を床に直接敷くと結露する」と書いた公的資料は見つけられませんでした。 公的に確認できるのは、ここに挙げた「離す」「通す」までです。

除湿シートの「吸湿量◯g」に統一基準はありません

ここが商品を比べるときの落とし穴です。

押入れやたんすに置く除湿剤には、**JIS S 3106(家庭用除湿剤)**という規格があります。表示する除湿量は温度25℃・湿度80%という条件で測る、と決められています。

ところが**この規格の適用範囲は「一般家庭の押入れ,たんすなど比較的狭い空間」**です。布団の下に敷く除湿シートは、この範囲に入りません。

つまり商品ページの「吸湿量◯g」は、各社が独自の条件で測った数値です。温度も湿度も測定時間も違えば、比べられません。

さらに正直に書くと、除湿シートの働きを確かめた査読論文や公的な試験は、探した範囲では見つかりませんでした。 すのこについても同じです。

それでも除湿シートを使う場面

意味がない、という話ではありません。床から離せない条件のときに、接している面の湿気を受ける役割があります。

  • 床に直接敷くしかない(ベッドを置けない、毎日たたむ場所がない)
  • 毎朝立てかける時間が取れない
  • 敷きっぱなしにせざるを得ない日が続く

選ぶときは、吸湿量の数値より次の点を見てください。数値どうしを比べられない以上、そちらのほうが判断材料になります。

  • 干して繰り返し使えるか。 吸湿の限界が来たときに戻せるか
  • 限界が分かるしくみがあるか。 色で知らせるタイプなら、干す時期を見落としません
  • 敷いている布団の幅に合うか

湿度は、どこを目安にするか

数値がはっきりしているので、湿度計をひとつ置くのがいちばん確実です。

目安 出典
室内は40〜60%を目安に。60%を超えるとカビやダニが発生しやすい 東京都の指針
事務所は40%以上70%以下になるよう努める 事務所衛生基準規則
カビは湿度60%以下では増えにくい。ダニは50%以下では増えない 堺市保健所
壁や床に近い場所の湿度を60%以下 東京都の指針

ダニ対策としては50%以下、カビ対策としては60%以下、と覚えておけば十分です。湿度計は、窓際とエアコンの風下だけは外して置いてください。 日射が当たれば温度が上がって湿度の表示が下がり、吹き出し口の正面ではその風の湿度を測ることになります。壁や家具にぴったりつけるのも避けます。床に布団を敷いているなら、布団の高さに置くと知りたい値に近づきます。詳しい優先順位は布団のダニ対策の優先順位にまとめています。

干す・掃除機をかけるの具体的な数字

厚生労働省が示している手順は、週1回以上、寝具カバーをはずして寝具そのものに直接掃除機をかける1日に数回窓を開けて換気する、というものです。

布団を干す時間については、熊本市が具体的に書いています。

天気のいい日は、夏場で日中の2時間程度、冬場なら4時間程度、布団を日光干しするといいでしょう。干した後は、布団用の吸引口をつけた掃除機で埃を吸い取ると効果的です。

干したあとに掃除機まで、というのが公的資料に共通する形です。東京都も、掃除機は1m²あたり20秒以上・3日に1回をすすめています。

干せない日は布団乾燥機で代えられます。カビが出てしまった場合の対処は布団の黒い点はカビかダニかにまとめています。