まず、寝床を窓から離せないかを見てください。費用がかからず、効果を確かめるのが今日できます。
厚生労働省の睡眠ガイドは、幹線道路沿いに住む方からの相談に、こう答えています。
カーテンを防音や遮光の機能があるものに取り換え、寝床の位置をできるだけ窓から遠くに移動させることで眠りが改善する可能性があります。
カーテンと、寝床の位置。 国が挙げているのはこの2つです。
どれくらい静かなら基準内か
環境省の騒音に係る環境基準では、**夜間(午後10時〜翌午前6時)**の基準値がこう定められています。
| 地域 | 夜間の基準値 |
|---|---|
| 療養施設などがある地域(AA) | 40デシベル以下 |
| 住居用の地域(A・B) | 45デシベル以下 |
| 商業・工業などの地域(C) | 50デシベル以下 |
WHOの欧州地域事務局も2018年のガイドラインで、道路交通の騒音を夜間45デシベル未満に下げるよう強く推奨しています(鉄道は44、航空機は40)。
スマートフォンの騒音計アプリはあくまで目安ですが、自分の寝室が45デシベルを大きく超えているのかどうかを知っておくと、どこまで手をかけるかの判断がしやすくなります。
費用がかからない順に試す
① 寝床を窓から離す。 音は距離で弱まります。部屋の配置を変えられるなら、ここが最初です。集合住宅なら、隣戸との壁・水回り・玄関側からも離す価値があります。どこから離すかは集合住宅・ワンルームで眠るときにまとめました。
② 窓のすき間をふさぐ。 音は空気の通る場所から入ります。サッシの合わせ目やクレセント錠まわりのすき間に、市販のすき間テープを貼ります。カーテンより先に、すき間です。
③ 家具を音の側の壁に寄せる。 本棚やタンスを、音がする側の壁に密着させます。壁と家具のあいだに空間を作らないのがコツです。
④ 厚手のカーテンに替える。 ここで初めて買い物になります。
「防音カーテン」の数値には統一基準がありません
ここは知っておいてください。遮光には日本インテリア協会の等級(1級・2級・3級)がありますが、遮音・防音にはそれがありません。
同協会の機能性表示マークは、遮光・防炎・制電・ウォッシャブル・はっ水・遮熱・UVカットの7種類で、遮音は含まれていません。 商品ページの「◯デシベル低減」という数値は、メーカーが独自の条件で測ったものです。
他社の数値と横並びに比べられないので、数字より次の点で選ぶほうが確実です。
- 生地が厚く、重いこと。 遮音は質量に左右されます
- 丈と幅に余裕があること。 すき間から入る音は生地では止まりません。床まで届く丈、窓より広い幅
- 遮光も兼ねること。 外の光でも目が覚めているなら、同時に解決します(遮光の等級はこちら)
気になり方には個人差があります
厚生労働省の睡眠ガイドは、寝室で測った騒音が寝つくまでの時間や夜中に起きている時間の長さと関係していたという研究を紹介しています。実験でも、音によって目が覚める回数が増え、深い眠りが減ったと報告されています。
同時に、同じガイドは2つの但し書きを添えています。
- 騒音に対する感受性には個人差がある(子ども・高齢者・持病のある人は影響を受けやすいとされる)
- 騒音による影響は、慣れによって小さくなる現象がみられる
つまり、同じ部屋で平気な人がいても、あなたが気になるのはおかしくありません。 そして今つらくても、同じ環境が続けば感じ方が変わることもあります。
今夜どうしても眠りたいときは
工事も引っ越しも、今夜には間に合いません。その日のうちにできるのは、音を消すのではなくまぎらせることです。扇風機や空気清浄機の弱運転など、変化の少ない音を小さく流すと、突発的な音が目立たなくなります。
手順は音が気になって寝つけない夜ににまとめています。耳栓を考えている場合は、目覚ましが聞こえる範囲で選ぶという前提があるので、睡眠用の耳栓の選び方を先に読んでください。
同室のいびきが理由なら、対処が変わります。同室のいびきで眠れない夜にを確認してください。
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